[メイン4] :
[メイン4] :
[メイン4] : -時刻:不明-
[メイン4] : [ME78、要因====により起動]
[メイン4] : [作戦行動を開始]
[メイン4] : [現時刻より作戦コードを"願い"に決定]
[メイン4] : [耐衝撃ケースを開錠、人形の権限を解凍]
[メイン4] クロエ : 「うるさい…聞こえてる」
[メイン4] クロエ : 「…?」
[メイン4] クロエ : 「指揮系統が無い、な」
[メイン4] クロエ : 「でも作戦は決まってる…願い?」
[メイン4] : ["クロエ"の願いを叶える事を、作戦目標に設定]
[メイン4] クロエ : 「おかしなことを言うな…」
[メイン4] クロエ : 「…武器は生きてる、アイギスもある」
[メイン4] クロエ : ケースから立ち上がり、付属する武装を装備する
[メイン4] クロエ : 「…さて」
[メイン4] クロエ : 「随分おかしな事に巻き込まれているけど」
[メイン4]
クロエ :
「…願い、ね」
怪訝な表情に
[メイン4] クロエ : 「逆らうわけでもない、でも随分曖昧だ」
[メイン4] クロエ : 「…行くか、戦うならその時はその時だ」
[メイン4] クロエ : 少女の人形は、黒鉄の武装を手に歩いて行った
[メイン4] クロエ :
[メイン4] クロエ :
[メイン4] テネブレア : 「さてと…可愛い可愛いお人形さん」
[メイン4] クロエ : 「なんだよ、ドール趣味無いよ」
[メイン4] テネブレア : クロエの背後を取り、下顎を撫でる
[メイン4] クロエ : 「ッ」
[メイン4] テネブレア : 「貴方は可愛いけど…可哀想でもあるのよね…」
[メイン4]
クロエ :
「ジャマーとも違うな…まじでなんだ…?」
楯を挟んで
[メイン4] クロエ : 「可哀想…?」
[メイン4] テネブレア : 「そうよ…?目的もない、主人もいない、なのにこのゲームに参加させられた、哀れなお人形さん」
[メイン4] クロエ : 「つっても、やりたい様にやってるけどね」
[メイン4] テネブレア : 「哀れで哀れで…仕方ないわ…」
[メイン4] クロエ : 「…」
[メイン4]
クロエ :
「何がしたいんだ?」
怪訝な顔で
[メイン4] テネブレア : 「だから…私が願いを授けてあげるの」
[メイン4] クロエ : 「…?」
[メイン4] テネブレア : 「貴方が優勝出来ますようにと」
[メイン4] テネブレア : 「あぁ…それじゃ目的になっちゃうわね…」
[メイン4] テネブレア : 「どうしましょうね…」
[メイン4] クロエ : 不気味、だ
[メイン4] クロエ : さっきから、変な奴らが多いとは思うが
[メイン4] クロエ : その中でも、特段おかしな基準で見られてる、そんな気がする
[メイン4] クロエ : 「…なぁ、戻っていいか?」
[メイン4] テネブレア : 「連れないわね…貴方、私のものにならないかしら?」
[メイン4] クロエ : 「勘弁してくれ」
[メイン4] クロエ : 「約束を反故にするのは趣味じゃない」
[メイン4] テネブレア : 「約束なんて、相手からしたらどう思ってるか分からないわよ?」
[メイン4] クロエ : 「だとしても、自分から言い出したことを守るのはフツーだろ」
[メイン4] クロエ : 「それに」
[メイン4]
クロエ :
「君の方がどう思ってるか分かったもんじゃない!」
楯を挟んで、シールドバッシュを仕掛ける
[メイン4]
テネブレア :
「なら…破っちゃえばいいじゃない…」
ひらりと交わしクロエの背後を取る
[メイン4]
クロエ :
「その気もない!」
躱されて、ストップし
[メイン4]
クロエ :
「その気は無いの、わかってもらえたかな!?」
ステップ挟んで、距離を取り
[メイン4] テネブレア : 「……………思ったより頑固ねぇ、貴方は」
[メイン4] クロエ : 「自分が胡散臭すぎるっての、考えたりしない?」
[メイン4] テネブレア : 「もう1人の喋るお人形さんを狙えばよかったかしら?」
[メイン4] クロエ : 「さぁね、でも私はどちらにせよ」
[メイン4]
クロエ :
「君に対する信頼は下がってるだろうけどね」
楯を間に、離れて
[メイン4] テネブレア : 「ふふっ……いいわね……生意気で素敵よ…貴方」
[メイン4] テネブレア : ゆっくりと、近付いていく。
[メイン4] クロエ : 「あのさあ、いい加減目的くらい言わないのかい」
[メイン4]
クロエ :
「今のところ、不気味だよ」
腰の銃器を向けて
[メイン4] テネブレア : 「目的ねぇ…目的らしい目的もないから、貴方に目を付けたのだけれど」
[メイン4] テネブレア : 「あら…?撃てるのかしら?」
[メイン4] クロエ : 「そりゃあまぁね」
[メイン4] クロエ : 「銃器のロックは無い、敵っぽいなら撃つしかない」
[メイン4] クロエ : 「少なくとも、さっき敵意は見せてたろ」
[メイン4] テネブレア : 「ふふっ、いいわ…撃ってご覧なさい」
[メイン4] テネブレア : 「貴方には敵意は向けてないつもりなのだけれどねぇ…」
[メイン4] クロエ : 「…ったく!」
[メイン4] クロエ : パシン、弾くように針の弾丸が飛ぶ
[メイン4] テネブレア : されど、近付いて行く。
[メイン4] テネブレア : 「っ………あぁ…痛いわ………」
[メイン4] テネブレア : 脇腹に当たったのだろう。血は流れる
[メイン4] テネブレア : それでも近付いて行く
[メイン4] クロエ : 「何がしたいんだっての!」
[メイン4] クロエ : 今度は、足を撃つ
[メイン4] テネブレア : 「っ…………ふふっ……」
[メイン4] テネブレア : 負傷した足を引き摺りながらも近付いて行く
[メイン4] クロエ : 「私を困らせに来てるのか…ったく!」
[メイン4] クロエ : 「…何がしたいのか早く言え!バカ!」
[メイン4] クロエ : もう片方の足も、撃ちぬこうと
[メイン4] テネブレア : 「だから言ってるじゃない…貴方に願いを持たせて…」
[メイン4] テネブレア : 「貴方を自由にしてあげるの…」
[メイン4] クロエ : 「とっくに必要分好きにやってるだろうが!」
[メイン4] テネブレア : ゆっくりと、近付いて行く
[メイン4] クロエ : 「…ッたく!」
[メイン4] クロエ : 銃を投げて
[メイン4] クロエ : 両手で楯を構えて、突っ込む
[メイン4]
テネブレア :
「ふふ…言いわ…」
突っ込んできた所に…楯を消滅させ…優しく受け止める
[メイン4] テネブレア : 「いい子いい子…」
[メイン4] クロエ : 「っつはぁ!?」
[メイン4] クロエ : 構えていたものが雲散し、姿勢を崩す
[メイン4] テネブレア : 「可哀想に…よしよし…」
[メイン4]
クロエ :
「何がしたいんだ、っくそ!離せ!」
腕を振るうが、完全に崩れた姿勢ではうまく動けない
[メイン4] テネブレア : 「あの2人に…目的も願いもないまま…約束をさせられるなんて…可哀想」
[メイン4] クロエ : 「好きでやってる事、だっての…!」
[メイン4] テネブレア : 「本当にそう言えるのかしら…?貴方の心の中は?」
[メイン4] テネブレア : 「貴方の…心を今一度…見てみるといいわ」
[メイン4] クロエ : 「心…って、なんだ…ったく!」
[メイン4] クロエ : 困惑に包まれて、判断に困る
[メイン4] クロエ : 機械に問う言葉にしては余りにも曖昧で、それは答えが無い
[メイン4] クロエ : メンタルコアに刻まれた無数の0と1を疑う機能など、想定されていない
[メイン4]
テネブレア :
「なら…貴方の本当の心を見せてあげる…」
[メイン4] テネブレア : 「私にはそう言う力があるもの…」
[メイン4] クロエ : 「どーなってん、だよ…!」
[メイン4] テネブレア : クロエを幻想の世界に連れて行く。まぁこの子の心の中でいいわね…
[メイン4] クロエ : 「ハッキングは勘弁だっての…!」
[メイン4] クロエ : そう悪態つくが
[メイン4] テネブレア : 「痛くないから安心して欲しいわ…」
[メイン4] クロエ : そんな未知の力に耐えきる力など
[メイン4] クロエ : そこにある筈もなかった
[メイン4] テネブレア : 「いい夢見れてるかしらねぇ…」
[メイン4] クロエ : 瞼を、閉じて
[メイン4]
テネブレア :
「私の世界でも…機械人形はいるのだけれど…」
「貴方みたいに心を持っている子は多いわ…」
[メイン4] クロエ : 朧げに声が聞こえる
[メイン4] テネブレア : 「自分の本当の願いを貴方は…見つけないといけないわ…私の為に」
[メイン4] テネブレア : 「私を愉しませる為に…」
[メイン4] クロエ : そんな悍ましい言葉に
[メイン4] クロエ : なにも返すことも出来ず
[メイン4] クロエ : -system eeeeeeeeeeeerror-
[メイン4] クロエ : -bbbbbbbbbbback up losttttttt-
[メイン4] クロエ : -sleep mode standby-
[メイン4] クロエ : ⁝
[メイン4] クロエ : メンタルコアの深淵
[メイン4] クロエ : 本来、自分の精神を見返す機会は、戦術人形のごく一部にしか可能な所業ではない
[メイン4] クロエ : 深層演算
[メイン4] クロエ : その行為は、可能なメンタルの強度と演算能力が無い限り
[メイン4] クロエ : その身を滅ぼしかねない
[メイン4] クロエ : 「…こ、れは?」
[メイン4] クロエ : 浮かぶ思考は、好きなもの
[メイン4] クロエ : ロボット、機械、メカニック
[メイン4] クロエ : そうだ、これだけ───
[メイン4] : ザザッ
[メイン4] : [作戦:願い]
[メイン4] クロエ : …願い?
[メイン4] : [作戦:願い]
[メイン4] : [願い]
[メイン4] : [願いを------------------]
[メイン4] クロエ : 「ッ、う」
[メイン4] クロエ : 願い?
[メイン4] クロエ : 願いは、何?
[メイン4] クロエ : 願いを叶えたい…?
[メイン4] クロエ : 私の、役目
[メイン4] クロエ : 作戦、任務
[メイン4] クロエ : やらないといけないの、は
[メイン4] : ザザッ
[メイン4] : 「──────────願いのためにここに、立っている」
[メイン4] クロエ : …
[メイン4] クロエ : 願い、を
[メイン4] クロエ : 叶えると
[メイン4] クロエ : 言っていた
[メイン4] クロエ : 「…そうだ」
[メイン4] クロエ : 私の願いは
[メイン4] クロエ : 約束を守りたい…そうしないといけないから、そうしたいから…
[メイン4] : 「取り戻したいんだ」
[メイン4] クロエ : …わかった
[メイン4] クロエ : わかった
[メイン4] クロエ : ああ
[メイン4] クロエ : そうしたいんだね
[メイン4] クロエ : じゃあそうしよう
[メイン4] : ザザッ
[メイン4] : ザザザザザザ…
[メイン4] : ノイズが響き渡る
[メイン4] : メンタルコアに刻まれた枷が
[メイン4] : 未知の力とバグに、その制約毎崩される
[メイン4] : [作戦コード:]
[メイン4] クロエ : 「作戦コードは」
[メイン4] クロエ : 「真希だ」
[メイン4] : バキ
[メイン4] : [mental core:fatal error]
[メイン4] : [ME78 system:error]
[メイン4] : [System Stigma:null]
[メイン4] : [System Stigma:]
[メイン4] : [System Stigma:true]
[メイン4] : 根底が、書き代わり
[メイン4] : 人形の操り糸を手繰る手が、其処に垂れる
[メイン4] クロエ : 「…待っててくれ」
[メイン4] クロエ : 「絶対、守るさ」
[メイン4] クロエ : 「"約束"だもんね」
[メイン4] : [sleep mode:off]
[メイン4] : [ME78 standby]
[メイン4] : [Start-up]
[メイン4] : [Start-up]
[メイン4] : [Start-up]
[メイン4] : [Start-up]
[メイン4] :
[メイン4] テネブレア : 「あら…?そろそろお目覚めかしら」
[メイン4] クロエ : 「…」
[メイン4] クロエ : 「…まだ見てたのか」
[メイン4] テネブレア : 「えぇ……見ていたわよ」
[メイン4] クロエ : 「もう行っていいよね?」
[メイン4] テネブレア : 「ふふっ、いいわ…」
[メイン4] テネブレア : 「これから…愉しくなりそうだもの」
[メイン4] クロエ : 「…真希」
[メイン4]
クロエ :
「すぐ行く」
[メイン4] クロエ : 「…ああそうだ」
[メイン4] クロエ : 「楯返せよ」
[メイン4] テネブレア : 「何かしら?」
[メイン4] クロエ : 睨みつけて
[メイン4] テネブレア : 「あぁ、どうぞ」
[メイン4] テネブレア : 「ほら」
[メイン4] クロエ : 「…」
[メイン4] クロエ : 楯を手に、踵を返して
[メイン4] クロエ : 「じゃあね」
[メイン4] クロエ : そのまま、走り出していく
[メイン4] テネブレア : 「えぇ…またね」
[メイン4] テネブレア : 「あははっ…楽しくなってきたわ」
[メイン4] テネブレア : 「さて…どうなるかしら」